忍者ブログ


ケイダッシュグループ、アワーソングスクリエイティブ所属、城之内ミサの公式ブログです。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

皆様、こんにちは。お元気でお過ごしのことと存じます。
ようやくアルバムのレコーディングも終わり、ほっとしている今日この頃です。
皆様にお届け出来るのは、秋頃になると思いますが、またそのときお知らせいたしますね!
楽しみに待っていてください。

さてさてお天気がはっきりしませんね。
私は世界遺産トーチランコンサートの関係者や支援者のかたと
日々、打ち合わせでヘロヘロです。。。
おとといはパリのユネスコから本部からお客様もいらして、いろいろ打ち合わせに追われました。
皆様もお体大切になさってください。

昨日、ロスからメールがありました。
私が20歳のときアメリカへの音楽留学のため、お世話になったアメリカ人の先生からです。

今でも交流があり、時折連絡をくださいます。
2000年と2005年のロス、カナダと、その後のカーネギーホール、
ベネズエラやペルーでの私のコンサートにも来てくださり、
いつも遠くから応援してくださる心優しい先生です。

メールには、私が20歳のとき初めて行ったニューヨークとロスのことが書いてありました。
留学の下見のためでしたが、このときのロスでの出来事が綴ってありました。

その出来事というのは、ロスのベルエアでのこと。
ベルエアは、ビバリーヒルズの先にある超セレブの地域で、
ここに『HOTEL Bel Air ( ホテルベルエア)』というのがありました。

帰国前夜、先生と奥様とニューヨークの音楽院の先生に、
このホテルのラウンジに連れて行っていただきました。
このラウンジのピアニストが、元グレン・ミラー楽団のピアニストのBud さんで、
私に紹介くださるということで会いにいったのです。

美しくて立派なホテルで、私には夢のような場所でした。
ピアノも素晴らしく、演奏後、皆でお話していたとき、
他のお客様の拍手が聞こえ、一斉に皆が立ち上がりました。

ラウンジに現れたのが、映画『ベン』の監督のフィル・カールソン氏と奥様やら、
映画関係者の方々でした。
「あ、あれはベンの監督ですよ」と教えて頂き、私もこの映画は見ましたし、
主題歌もよく覚えていたので、握手して頂きました。

カールソン氏は
「こんな若い日本のお嬢さんが、僕の映画を知っているなんてとても嬉しいです」
と言ってくださった。
日本人は若く見られるので、どうやらティーンエージャーと思われたらしく。笑。

そのとき、Budさんが
「この子は作曲を学んでいますし、もうドラマの音楽も始めているんですよ」
と説明したら、カールソン氏が驚いて、
「あなたはベンの主題歌を知っているの?」と尋ねました。
「はい、よく知っています」というと、「二人で連弾してほしい」と言うのです。
Bud さんを見ると、ウィンクしている。
そこで、二人で即興で『ベン』の主題歌を連弾しました。
家には主題歌のレコードもあり、この曲は好きな曲でしたので、全部覚えていました。

するとカールソン氏や関係者だけでなく、
他のお客様も大感激してくれて、今度は私にリクエストをします。
『何か日本の曲を弾いてください」と。

Budさんも、『どうぞどうぞ!」と席を譲ってくださり、
今度は私一人で「即興・日本の歌シリーズ」ということで
さくらさくら、荒城の月などをアレンジして弾きました。

またもや拍手の嵐。おっと、ミサ・ミニライブだぜ!笑。
するとBudさんが「良い機会だ、ミサのオリジナルを弾いてごらん!」と。
そこで演奏したのが、『Asian Wind』と、
今ではアルバムに入れている曲の、実験的前身的な曲を披露しました。

私は音楽の教育実習で『日本の音楽』を教えていたので、
自分の作品にも、そういうニュアンスの曲を持っていました。
(これがまさか後に完成曲となり『AsianWind』になって全米で発売になるとは、
このときは夢にも思っていませんで、人生というのは本当にご縁というのか、不思議ですね。。。)

演奏が終わると、びっくり。。。。
なんとラウンジにいた全ての方がスタンディングオベーションで、
『もっとオリジナルを聞かせて!!」という歓声でした。

あっけにとられた私に、Budさんも監督さんも一緒に大喜び。
「ミサ、これからは君の時代だ。良い音楽家になれよ!
ずっと応援しているから」と言ってくれました。

このときの経験が、今の私の心の支えです。
日本の20歳の無名に対してでも、音楽を真っ当に評価してくれる人たちが世界にはいるのだと。

そして、このとき、Budさんと一緒に弾いたのが、
マイケル・ジャクソンさんが歌って、日本でも当時ヒットした映画「ベン」のテーマだったのです。
このレコードが家にあり、せつなくてきれいなメロディの曲で、当時よく聞いていたものでした。

この曲がきっかけで連弾出来、あの日のミニコンサートに繋がったよねと、
先生からのメールに綴ってありました。

マイケル・ジャクソンさんが亡くなったという知らせをロスで聞き、真っ先にメールをくれました。
『ベン』のおかげで、私に小さいけれど一生の目標を持つことが出来た。。。。

心からご冥福をお祈りいたします。

城之内ミサ

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字



この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
   MESSAGE23   HOME   MESSAGE21    
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
プロフィール
HN:
城之内ミサ
性別:
女性
自己紹介:
☆UNESCO Artist for Peace
 (平和芸術家)
☆東邦音楽短期大学
  音楽学部特任講師
☆平城遷都1300年記念
  事業協会評議員
☆平城遷都1300年記念
  事業音楽広報大使

東邦音楽短期大学音楽学部作曲楽理科に在学中より、テレビドラマ、映画音楽の作・編曲など、プロとしての活動を始める。
「3年B組金八先生」、「毎度おさわがせします」、「フレンズ」、「日曜東芝劇場」、「ポーラ連続テレビ小説」、「マンハッタンキッス」、文化庁芸術祭参加作品など、数々のドラマ、映画、映像の音楽や主題歌を手掛ける。
CMでは「日本香堂(出演・音楽)」、「伊勢丹春秋キャンペーン」、「雪印」、「キューピー」、「旭化成(全日本CM大賞受賞・出演と音楽)」、「積水屋根瓦」、「クレフ化粧品」などの音楽も手掛ける。

メディア活動では、ラジオのパーソナリティとして東京FM「ハートオブサンデー」を5年間勤め、アナウンサー福留功男氏と共にBAY-FM「パワーフライデー」のパーソナリティを2年間つとめた。
テレビドラマにも役者として数本出演、報道番組のゲストコメンテーターとしても活躍する一方、エッセイも多数執筆。
また、アーティストのプロデュース、編曲、楽曲提供も手掛ける。
(谷村新司、林明日香、森山直太郎、シャオロン、高桑英世、ジャン・シャオチン、ジャー・パンファン等)
国内の活動だけでなく海外公演も多く重ね、再演の呼び声も高い。
最新記事
(01/29)
(10/25)
(10/01)
(09/24)
(09/06)
最古記事
(05/01)
(06/07)
(07/23)
(07/30)
(08/20)
フリーエリア
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]
  Designed by A.com
Copyright 2007 OUR SONGS CREATIVE Inc., All Rights Reserved.